Justice of sword 剣の正義

魔法の剣にまつわるオリジナルファンタジーストーリーです。

第六章 ラザレフの王シャウザーの決断#1

ルマーロ親子、ジョウリー、光の魔法使いトレルブ、四人がアリデラードに辿り着いた。

アリデ・ラードの姫アリシーヌを探してルマーロがトレルブを連れて王と王妃の元へ向かった。そして、奇跡の瞬間が訪れた。

長い眠りの中から王と王妃が目覚めた。

アリシーヌ姫の眼から涙が溢れた。

「うわああああああああああああああああああああ」

ルマーロ親子の眼からも涙が溢れた。

「力になれて良かった」

光の魔法使いトレルブの一言で全員が我に返った・

「ありがとうございます。本当に何て言ったらいいかわかりません。とにかく感謝します。もちろん謝礼もしますので、お待ちください」

アリシーヌ姫の言葉にトレルブが困った顔をする。

「そういう目的ではないのだけど」

 

城の外でパウロと話をしていたジョウリーが、パウロに語った。

「世界を制圧しようと、ラザレフの王、シャウザーという奴が動いている。この国までは、奴らの兵が襲ってきていないようだが、時間の問題だ。その前に俺がぶっ潰す!もしも俺が負けたら、全力でアリデラードを守ってくれ」

ジョウリーの話を聞いたパウロが頭を下げた。

「ありがとうございます。貴方が味方で良かった」